唐物語

唐物語

カラモノガタリ

講談社学術文庫

優麗なる文章に和歌を配して綴る中国故事の翻訳物語集

中国の古典に広く材をとった『唐物語』は、上流夫人のための中国故事の教養書として、12世紀中末期に成立したと推測される翻訳物語集である。『白氏文集』『史記』『蒙求』『漢書』等から、玄宗皇帝と楊貴妃、反魂香、王照君、西王母等の故事を翻訳、翻案したもので、短篇物語27話から成る。優麗なる文章に、名歌や創作和歌を配して綴る異国の物語集。

〈主な内容〉
白楽天、商人の妻の琵琶を聞く語(こと)
宋玉を恋ふる東隣の女、片思ひに泣く語
夫を恋募らせる女、死して石と化する語
漢の武帝、李夫人を追慕して反魂香を薫く語
玄宗皇帝と楊貴妃の語
朱買臣を捨てたる妻、後に悔やみて死ぬる語
王照君、絵姿を醜く写され、胡の王に嫁ぐ語
深山に遁れたる都の娘、犬と契る語
ほか全27話


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書誌情報

紙版

発売日

2003年06月12日

ISBN

9784061596016

判型

A6

価格

定価:1,485円(本体1,350円)

通巻番号

1601

ページ数

416ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

底本:本書は『唐物語全釈』(1998年、笠間書院刊)を底本とした。

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