マイページに作品情報をお届け!
「いき」の構造
イキノコウゾウ
粋とは何か――
日本文化を読み解く独創的哲学を懇切な注・解説でやさしく読む
「粋」とは何か？ 横縞より縦縞が、赤・黄色より茶・鼠色が「いき」なのはなぜか？ 著者はヨーロッパの哲学を下敷きに、歌舞伎、清元、浮世絵、文様等々の芸術各ジャンルを横断し、この美意識に潜む「異性への媚態」「江戸文化の意気地」「諦めと恬淡」を解読していく。生きた現実を哲学的に解明した名著に、豊富な注・解説を施して読む全注釈版。
生きた哲学は現実を理解し得るものでなくてはならぬ。我々は「いき」という現象のあることを知っている。しからばこの現象はいかなる構造をもっているか。「いき」とは畢竟わが民族に独自な「生き」かたの一つではあるまいか。現実をありのままに把握することが、また、味得さるべき体験を論理的に言表することが、この書の追う課題である。――（本書より）
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
序
1.序 説
2.「いき」の内包的構造
3.「いき」の外延的構造
4.「いき」の自然的表現
5.「いき」の芸術的表現
6.結 論
書誌情報
紙版
発売日
2003年12月11日
ISBN
9784061596276
判型
A6
価格
定価：1,034円（本体940円）
通巻番号
1627
ページ数
192ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
その他： 藤田 正勝（フジタ マサカツ）
