さよならの力 大人の流儀7

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さよならの力 大人の流儀7

サヨナラノチカラオトナノリュウギ7

私は二十代と三十代に別離を経験した。一人は弟であり、もう一人は前妻であった。なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。その動揺は、なぜ自分だけが?という感情になった。ところがそういうものと向き合っていると、やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。それは彼等が生きていた時間への慈しみであり、生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。


私は二十歳代と三十歳代に別離を経験した。
一人は弟であり、もう一人は前妻であった。
なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。
その動揺は、なぜ自分だけが? という感情になった。
ところがそういうものと向き合っていると、
やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。
それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり、
生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。(まえがきより)

週刊現代誌上の連載『それがどうした』掲載のエッセイに加え、本書のために、4編の書き下ろしを収録。


目次

第一章 さよならとは言わなかった
第二章 悲しみは、いつか消える
第三章 どこかで逢ったら
第四章 去りゆくもの
特別収録 旅立つ人へ

書誌情報

紙版

発売日

2017年02月28日

ISBN

9784062205382

判型

新書

価格

定価:1,019円(本体926円)

ページ数

202ページ

電子版

発売日

2017年03月03日

JDCN

0622053800100011000X

初出

「週刊現代」2016年6月18日号~2017年2月4日号。単行本化にあたり修正し、書き下ろしを加えました。

著者紹介

著: 伊集院 静(イジュウイン シズカ)

1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている

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    伊集院静先生が第3回野間出版文化賞を受賞しました。