遠き落日(上)

遠き落日(上)

トオキラクジツ

講談社文庫

自堕落にして借金魔。しかし、その一方で、寝食を忘れるほど研究に没頭し、貧農の倅という出自の壁、火傷によって不自由となった左手のハンディ、日本人に対する西洋人の蔑視を撥ね除けた。偉人伝の陰で長く封印されていた野口英世の生身の姿を、見事に甦らせた傑作伝記長編。第十四回吉川英治文学賞受賞作品。


  • 前巻
  • 次巻

オンライン書店で購入する

目次

序章 メリダにて
第一章 猪苗代
第二章 会津若松
第三章 芝伊皿子
第四章 本郷時代
第五章 北里研究所
第六章 横浜海港検疫所
第七章 清国・牛荘
第八章 神田三崎町
第九章 旅立ち
第十章 フィラデルフィア

書誌情報

紙版

発売日

2013年12月13日

ISBN

9784062776950

判型

A6

価格

定価:957円(本体870円)

ページ数

384ページ

シリーズ

講談社文庫

著者紹介

著: 渡辺 淳一(ワタナベ ジュンイチ)

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。整形外科医ののち、『光と影』で直木賞受賞。‘80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川栄治文学賞を受賞。作品は、医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに華麗な現代ロマンを描く作家として、文壇の第一線で活躍。国民的なベストセラーとなった『失楽園』『愛の流刑地』のほか、『孤舟』『天上紅蓮』『愛ふたたび』など多数の著書がある

オンライン書店一覧

製品関連情報