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脳のなかの身体 認知運動療法の挑戦
ノウノナカノシンタイ
- 著: 宮本 省三

リハビリテーションに奇跡はない、しかし進歩はある──「この手足はなぜ動かないのか」。身体にのみ目を向けた旧来の運動療法は、脳卒中片麻痺患者の回復への期待に応えることができず、敗北を重ねてきた。損傷しているのが神経回路網なら、治療すべきは脳であり、「中枢神経系」の再生をはかるべきである。イタリアで産声をあげた認知運動療法の確かな歩みは、ここに始まった。すべては人間再生のために。
リハビリテーションに奇跡はない、しかし進歩はある。
脳神経システムの再構築により運動麻痺の克服と人間再生をめざす
画期的療法の実践と未来を身体論や脳科学の成果を駆使して描く。
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目次
序章 怪物との闘い
第1章 脳損傷により身体に何が生じるのか
運動麻痺/感覚麻痺/身体空間の変質/身体の高次脳機能障害/失われる「私の身体」
第2章 ホムンクルスの脳科学
脳の表象/ホムンクルス/身体部位再現/身体イメージ/運動イメージ
第3章 脳のリハビリテーション
人間機械論批判/世界に意味を与える身体/認知運動療法とは何か/運動機能回復は運動学習である/経験は脳を改変する
第4章 認知運動療法によって何が回復するのか
ある患者の証言/脳卒中片麻痺の回復/運動麻痺と感覚麻痺の回復/身体空間の回復/「私の身体」を取り戻す
書誌情報
紙版
発売日
2008年02月19日
ISBN
9784062879293
判型
新書
価格
定価:814円(本体740円)
通巻番号
1929
ページ数
256ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2017年12月01日
JDCN
06A0000000000008716A