
マイページに作品情報をお届け!
三木清大学論集
ミキキヨシダイガクロンシュウ

「諸君の先ず身に着けねばならぬ武器は知性である。それが武器としては小さいものであるにしても、諸君の有する最小のものを抛棄しないことが大切である。」吹き荒れる時代の逆風の中、真理を追究する勇気を持ち続けた哲学者、三木清。時代の流れに大学は、学問はいかなる力を持ち得るか。学問論・教育論・制度論と補論の構成で、「大学」の真の意義を問う。
「諸君の先ず身に着けねばならぬ武器は知性である。
それが武器としては小さいものであるにしても、
諸君の有する最小のものを抛棄しないことが大切である。」
吹き荒れる時代の逆風の中、真理を追究する勇気を持ち続けた哲学者、三木清。時代の流れに大学は、学問はいかなる力を持ち得るか。
学問論・教育論・制度論と補論の構成で、「大学」の真の意義を問う。
Ⓒ
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
I 学問論
II 教育論
III 制度論
補論 「大学の没落」について
初出一覧
解説 大澤 聡
年譜 柿谷浩一
書誌情報
紙版
発売日
2017年04月11日
ISBN
9784062903455
判型
A6
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2017年06月09日
JDCN
0629034500100011000F
初出
本書は『三木清全集』10、12~16、18~20(1967年7・9・10・11・12月、1968年1・3・5月、1986年3月、岩波書店刊)を底本として使用し、新漢字新かなづかいに改めました。「文化危機の産物」は全集未収録のため、「東京朝日新聞」1932年8月22日付を底本としました。また、底本中明らかな誤りは正しました。
著者紹介
著: 三木 清(ミキ キヨシ)
三木清(1897.1.5~1945.9.26) 哲学者。兵庫県生まれ。第一高等学校を卒業後、京都帝国大学へ進み、西田幾多郎に師事する。22年ドイツへ留学し、ハイデルベルグ大学でリッケルトに、マールブルク大学でハイデガーに学ぶ。帰国後、法政大学教授に就任し、独自のマルクス主義解釈を展開するが、30年、日本共産党への資金援助の嫌疑で検挙、法政大学を辞す。出所後は哲学的著作を始め、広く評論活動を展開したり、岩波新書の立ち上げに尽力するなど多方面に活躍。45年6月、治安維持法違反の嫌疑をかけられていた高倉テルを匿ったとして拘置、同年9月26日に獄中にて死去。主著に『パスカルに於ける人間の研究』『歴史哲学』『哲学ノート』『人生論ノート』『他がある。