
英文で読む大科学者のことば2 物質と生命をめぐって
エイブンデヨムダイカガクシャノコトバブッシツトセイメイヲメグッテ
近代と現代の生物学・化学を中心に、大科学者の業績をその著作のサワリを英文で紹介し、科学の流れを人間的な側面も含めて照射する。平易で興味あふれる異色の科学史。
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目次
1 化学の目で見た生物
1.生命と物質のあいだ――ルイ・パストゥール
2.世界最初の生化学教授――フレデリック・ホプキンス
3.筋肉はなぜ動くか――ミオシンの酵素作用の発見
――エンゲリガルトとリュビモア夫妻
4.呼吸をつなぐ環 クエン酸サイクル――ハンス・A・クレブス
2 物理学者の見た生物
1.分子遺伝学の開拓者――マックス・デルブリュック
2.肺炎双球菌からDNAをのぞく――オズワルト・アベリー
3.生命のらせん階段――ジェームズ・ワトソンとフランシス・クリック
4.偶然と必然――ジャック・モノー
3 顕微鏡で見た生物
1.小さな部屋・細胞の発見――ロバート・フック
2.発生と成長の基本原理としての“細胞説”――テオドール・シュワン
3.結核菌とのたたかい――ロベルト・コッホ
4.タバコモザイクウィルスの結晶――ウェンデル・スタンレー
4 生物の歴史をたどる
1.博物学者の自然観――カール・フォン・リンネ
2.自然は“種”を選択する――チャールズ・ダーウィン
3.修道院の庭のエンドウ――グレゴール・メンデル
4.“生命の起原”を解く――アレクサンドル・オパーリン
5.ミッシング・リンクの発見――レイモンド・ダート
5 動物の行動と人間
1.“武者ぶるい”の解剖――コンラート・ローレンツ
2.人間の行動と解釈についての警告――ニコラス・ティンバーゲン
3.“社会生物学”の提唱――エドワード・ウィルソン
4.“社会生物学”への批判――スティーブン・グールド
6 からだの働きをさぐる
1.血液は心臓から出て心臓へ戻る――ウィリアム・ハーベイ
2.肝臓のなかの糖形成――クロード・ベルナール
3.脳・条件反射の発見――イワン・ペトロビッチ・パブロフ
7 分子の構造をさぐる
1.密林からの脱出――有機化学構造論の成立――フリードリッヒ・ケクレ
2.立体化学の創始者――ファント・ホッフ
3
書誌情報
紙版
発売日
1985年04月11日
ISBN
9784061396128
判型
A5
価格
定価:2,563円(本体2,330円)
ページ数
192ページ