ト-マス・クックの旅

ト-マス・クックの旅

トーマス・クックノタビキンダイツーリズムノタンジョウ

講談社現代新書

だれでもが、団体割引で、安全・快適な旅をどうぞ! 大英帝国での“レジャーとしての旅行”誕生の様を、創始者の生涯とともに活写する。

歴史的な日帰り団体旅行――トーマス・クックはミッドランド・カウンティーズ鉄道会社を訪れ、必要な人数は自分の方で集めるから、割引料金でグループをレスターからラフバラーまで臨時列車で運び、また連れ帰るように要請した。この鉄道会社はそれまでにもこの種の臨時列車を組織したことがあるので、問題なくこの申し入れを承諾した。大人1人の往復料金は1シリングと決められたが、これは通常料金の半額である。それからの数週間、トーマス・クックは非常に忙しかった。大会のプログラム……昼食やアフタヌーン・ティーの手配……ゲームやダンスの用意……広告……往復乗車券の印刷・販売……このようにして、あの歴史的な日帰り団体旅行は実施されたのである。――本書より


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目次

●歴史的な団体旅行
●禁酒運動と団体旅行
●万国博ばんざい
 万博ツアーの大キャンペーン
●大躍進
 貴族から大衆へ
●クックの旅は世界中へ
 新機軸のホテル・クーポン
●大英帝国の総代理店として
●晩年、死、そして後継者

書誌情報

紙版

発売日

1996年06月20日

ISBN

9784061493094

判型

新書

価格

定価:694円(本体631円)

通巻番号

1309

ページ数

238ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介