
アメリカの保守とリベラル
アメリカノホシュトリベラル

アメリカの政治を動かす保守とリベラルの2大社会思潮の対立を、政治学の第一人者が丹念に考察。共和党政権を12年も継続させた保守主義の興隆、さらにソ連解体、経済弱体化で急速に進んだ保守の分裂とリベラルの反撃など、クリントン登場までの熾烈な攻防を解き明かす。日々変化する情報に流されることなくアメリカの本質を理解し、今後の動向を正しく把握したい人に贈る必読の文庫オリジナル。
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目次
0 リベラリズムと保守主義
1 保守主義によるリベラリズム批判
1.保守主義の台頭
2.「大きな政府」への批判
3.経済活動の自由擁護
4.伝統文化の再建に向けて
5.望ましい政治の姿
6.新保守主義者たちの自己総括
2 ネオ・リベラリズム
1.ネオ・リベラリズムと「ニュー・アイデア」
2.産業政策から「公共の哲学」まで
3.アメリカの役割の見直しを求めて
3 ポスト保守主義時代のイデオロギー
1.もう1つの「イデオロギーの終焉」
2.「終焉」論をめぐって
3.「衰退」論をめぐって
4.日本異質論をめぐって
4 既成イデオロギーの解体と新たな模索
1.湾岸危機と非介入主義の台頭、保守の内乱
2.アメリカ衰退論の波及
3.「保守もリベラルもダメ」論
4.ロス・ペローの登場
5.ライシュの問題提起
5 クリントン政権の誕生と保守派の分裂
1.「新しいパラダイム」の試み
2.保守派の混乱と分裂
書誌情報
紙版
発売日
1993年04月28日
ISBN
9784061590724
判型
A6
価格
定価:902円(本体820円)
通巻番号
1072
ページ数
270ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
装丁: 志賀 紀子(シガ ノリコ)