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ケルト妖精学
ケルトヨウセイガク
- 著: 井村 君江

アイルランドに伝わるケルト神話では、戦いに敗れて地下に逃れた異教の神々が妖精の祖先とされる。妖精たちは、民間伝承や文学作品にどのように登場し、表現されてきたか。アーサー王伝説の湖の精やシェイクスピアの妖精王オーベロン、児童文学のピーターパンなど、妖精像の変容を神話学、民俗学、比較文学等の視点から興味深く論述。妖精研究の第一人者によるファンタジック・フォークロアの力作。
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目次
●第1部 ケルト民族と妖精の世界
第1章 フェアリーランドへの道
第2章 アイルランド妖精伝承の蒐集と保存
第3章 イエイツと妖精物語の蒐集
●第2部 妖精伝承と物語詩
第1章 中世の古文献にひそむ妖精
第2章 中世ロマンスとバラッドから
第3章 アーサー王伝説のフェ
第4章 テニソンとラファエル前派
●第3部 英文学の妖精たち
第1章 古代・中世ルネッサンスの妖精
第2章 シェイクスピアの妖精
第3章 17世紀の妖精詩
第4章 妖精と浪漫派詩人たち
●第4部 児童文学にみる遥かな異界
第1章 児童文学の妖精像
第2章 イギリス児童文学と旅
●第5章 現代のフォークロア研究
第1章 キャサリン・ブリッグズの妖精学
第2章 英文学とフォークロア
書誌情報
紙版
発売日
1996年08月09日
ISBN
9784061592438
判型
A6
価格
定価:1,584円(本体1,440円)
通巻番号
1243
ページ数
444ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
『妖精の系譜』(新書館、1988年刊)