
アルプス登攀記
アルプストウハンキ
- 著: エドワ-ド・ウィンパ- ,
- 訳・解説: 新島 義昭 ,
- 編: H.E.G・ティンダル

魔物の棲む山と恐れられ、有史以来人間を拒み続けてきたアルプスの名峰マッターホルンは、1865年、ウィンパー隊によりついに征服された。初めての挑戦から足かけ5年、9度目のトライでつかんだ栄光であった。しかしそれもつかの間、登頂直後の下山中に思わぬ悲劇がメンバーを襲う……。精緻な木版画多数をちりばめ、アルプス登山史を彩る最大のドラマを克明に綴った山岳文学の記念碑的作品。
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目次
〈1860年〉
第1章 はじめに
〈1861年〉
第2章 モン・ペルヴーの登攀
第3章 マッターホルンへの第1回の登攀
(1862年)
第4章 マッターホルン、再度の試み
(1863年)
第5章 トゥールナンシュの谷――ブルイユから直接ツェルマットに抜ける峠(ブルイユヨッホ)――ツェルマット――グラン・トゥールナランの初登攀
第6章 マッターホルン登攀、第6回の試み
〈1864年〉
第7章 モン・スニー街道のサン・ミッシェルからコル・デ・ゼギーユ・ダルヴ、コル・ド・マルティニャール、ブレーシュ・ド・ラ・メイジュを越えてラ・ベラルドまで
第8章 エクランの初登頂
第9章 コル・ド・ラ・ピラットの初通過
第10章 モン・ブラン山群にて――コル・ド・トリオレ越えとモン・ドラン、エギーユ・ド・トレラテート、エギーユ・ダルジャンティエールの初登攀
第11章 モンマング峠の初通過――ツェルマット
〈1865年〉
第12章 グラン・コルニエの初登頂
第13章 ダン・ブランシュの登攀
第14章 コル・デランで道に迷う――マッターホルン登攀、7回目の試み
第15章 アオスタの谷、グランド・ジョラスの登攀
第16章 コル・ドランの初通過
第17章 エギーユ・ヴェルトの登攀
第18章 コル・ド・タレーフルの初通過
第19章 リュイネットの初登攀――マッターホルン
第20章 マッターホルンの初登攀
第21章 マッターホルンの下山
付録
マッターホルン後日物語
書誌情報
紙版
発売日
1998年05月08日
ISBN
9784061593299
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
通巻番号
1329
ページ数
552ページ
シリーズ
講談社学術文庫