
フィレンツェ名門貴族の処世術
フィレンツェメイモンキゾクノショセイジュツリコルディ
- 著: フランシスコ・グィッチャルディ-ニ ,
- 訳: 永井 三明

波乱のルネサンスを生きたイタリア貴族の知恵
メディチ家とも親交があり、有能な政治家や大使を輩出した名門に生れたグィッチャルディーニ。28歳でフィレンツェ共和国のスペイン大使になり、共和国崩壊後はメディチ家出身の教皇に仕えて教会領行政官として活躍。動乱のルネサンス・イタリアを常に敵に囲まれながら生き抜き、その体験を子孫に書き残した。冷静な眼で人間の真実を赤裸に描いた本書は、現代に通ずる貴重な処世の書といえる。
君の気がすすまないなにごとかを申し入れられた場合、できうるかぎりひき延ばすように努力するがよい。四六時中見てのとおり、このようなやっかいから逃れさせてくれるような突発事がおこってくるものだ。──(「リコルディ」B76)
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目次
1 「リコルディ」C
2 「リコルディ」B
解説
書誌情報
紙版
発売日
1998年06月10日
ISBN
9784061593312
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
通巻番号
1331
ページ数
312ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
『政治と人間をめぐる断章』(清水弘文堂書房、1970年刊)