
ロシア
ロシアソノミンゾクトココロ

共産主義的ユートピアの夢は消滅し、21世紀のロシアはどこへ行こうとしているのか。著者は、好感・反感のいずれからにせよ、イデオロギー的に特別視する旧来の一面的なロシア観を斥け、文学・芸術の歴史から、都市と農村、民族・宗教・女性の問題まで、政治を決定してきたロシアの文化的風土を多角的に詳説する。日本にとって益々重要度を増す謎に包まれた隣国ロシアを知るための必携の好著。
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目次
序章 ロシア的なるものとは
第1章 「祖国」と自然
第2章 プーキシンと「秋」
第3章 風土と自然
第4章 毛皮の歴史
第5章 ロシア人の旅
第6章 「風」──東西南北の意識
第7章 都市の成り立ち
第8章 農村と農民
第9章 美について
第10章 近代の芸術
第11章 文学の「金」の時代
第12章 トルストイとドストエフスキイ
第13章 女性について
第14章 「銀」の時代からアヴァンギャルドへ
第15章 多民族国家
第16章 ロシアとソ連
第17章 二十一世紀への展望──学術文庫版の結びに代えて
書誌情報
紙版
発売日
1998年07月10日
ISBN
9784061593367
判型
A6
価格
定価:946円(本体860円)
通巻番号
1336
ページ数
282ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1991年悠思社より刊行
著者紹介
解説: 桑野 隆(クワノ タカシ)