平家物語 無常を聴く

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平家物語 無常を聴く

ヘイケモノガタリムジョウヲキク

講談社学術文庫

ゆれ定まらぬもの、常ならざるものと対峙した珠玉のエッセイ
〈第23回大佛次郎賞受賞作〉

驕れる平家、その専横の犠牲者・成親と俊寛。清盛なきあとの平家を京から追う義仲、壇の浦に沈める義経。騒乱の巻き添えとなった多くの者、そして生き残った平家の人々。すべては「無常」の中に流れてゆく。
平家一門の興隆から滅亡までを描いた不朽の古典を精読し、ゆれて定まらぬもの、常ならざるものと向きあった珠玉のエッセイ。

『平家』を読む。それはいつでも物の気配に聴き入ることからはじまる。身じろぎして、おもむろに動き出すものがある。それにつれて耳に聞こえはじめるのは、胸の動悸と紛らわしいほどの、ひそかな音である。『平家』が語っている一切はとっくの昔、遠い世におわっているのに、何かのはじまる予感が、胸さわぎを誘うのだろうか。それとも、何かのおわる予感から、胸がざわめきはじめるのだろうか。――(本書より)


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書誌情報

紙版

発売日

2002年08月09日

ISBN

9784061595606

判型

A6

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

通巻番号

1560

ページ数

432ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

原本:’96年2月、小社より刊行された『本』’89年1月号~’95年12月号を原本とした。

著者紹介

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