
酒の神 ディオニュソス 放浪・秘儀・陶酔
サケノカミディオニュソスホウロウヒギトウスイ
- 著: 楠見 千鶴子

過酷な迫害と死の体験者、ディオニュソス。
理智・端正・青春と明るい光のイメージのアポロンに対し、反理性・激情・狂乱と人間の内奥深く闇の中に棲む神、ディオニュソスとは一体どんな神なのか。
雪の北ギリシアから青いエーゲ海の島々へ。
謎深き神との内なる対話を交わしつつ、情念の根源から女性の心を開放した神の本質を探るギリシア神話紀行。
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目次
酒――人の苦悩を癒すもの
秘儀――熱狂と開放
ディオニュソスとアポロン――オルフェウスをめぐる2つの顔
結婚――両性具有者の愛
迫害――相容れざるものの風土
演劇――仮面とディーテュランボス
書誌情報
紙版
発売日
2003年06月12日
ISBN
9784061596023
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1602
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
底本:1987年、筑摩書房刊『ディオニュソスへの旅』を底本とした。