
パイオニア・ウーマン
パイオニアウーマン
- 著: ジョアナ・ストラットン ,
- 訳: 井尾 祥子 ,
- 訳: 当麻 英子

女性たちが輝いていた時代
アメリカ開拓は男たちだけの仕事ではない
米国生活史の貴重な記録
一人の女学生が祖母の家の屋根裏部屋で、偶然発見した書類の束。それはカンザスの開拓女性たちの喜びと悲しみの記録だった――。大草原の開墾、自然の猛威、先住民との衝突。次々と迫りくる開拓の困難と、それを克服した家族やコミュニティーの絆を、800人の貴重な証言をもとに鮮やかに描き出す。アメリカがまだ若かった頃、女性たちは輝いていた!
開拓民の女性たちは、自分の若さ、活力、勇気というこのうえなく大切なものを、この広大な西部の文明化に捧げました。つらいこともいとわず、ただ確実に一歩一歩前進し、どんな困難も正面から取り組んで乗りこえていったのです。……この勇敢な女性たちの冠には、天に輝く星をつけてもまだ足りないと私は思うのです。――(本書・第15章より)
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目次
第1章 荒野のかなたには希望がある――旅立ち
第2章 丸太小屋、芝土の家――開拓地での住居
第3章 エプロンと鋤――大草原での暮らし
第4章 勇気ある日々――荒野と戦う
第5章 暗黒の日々――自然と戦う
第6章 2つの文化の衝突――先住民
第7章 開拓民の楽しみ――集会、結婚披露宴、ダンスパーティー、乗馬
第8章 大草原で遊んだ子供のころ
第9章 向学心を持ち続けた人々――教室と女教員
第10章 神を信じて――開拓地の教会
第11章 辺境の町――町づくり、郵便局、新聞社、馬泥棒
第12章 牛の町――カウボーイたち
第13章 移民のコミュニティー・ビクトリア村
第14章 戦争の痛手
第15章 女性運動家たち――禁酒と女性参政権
書誌情報
紙版
発売日
2003年11月12日
ISBN
9784061596269
判型
A6
価格
定価:1,485円(本体1,350円)
通巻番号
1626
ページ数
424ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
原本:1988年9月、リブロポートより刊行したものを原本とした。