万徳幽霊奇譚・詐欺師

万徳幽霊奇譚・詐欺師

バントクユウレイキタンサギシ

講談社文芸文庫

初期作品の「鴉の死」、長篇『火山島』をはじめとして常に“幻のふるさと”韓国・済州島の地を描くことにより己れの“存在の危機”を表現し続ける在日の作家金石範。深い谷間の奥の観音寺に住みついた1人の飯炊き小坊主の世の常識を超えた仏心の“聖性”を描く「万徳幽霊奇譚」と架空スパイ事件の“主謀者”とされた若者の悲劇「詐欺師」。痛烈な諷刺と独特のユーモアの“稀有なる人間像”の創出。


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書誌情報

紙版

発売日

1991年08月01日

ISBN

9784061961395

判型

A6

価格

定価:1,046円(本体951円)

ページ数

314ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

著者紹介