
マイページに作品情報をお届け!
偉大なる暗闇-師岩元禎と弟子たち
イダイナルクラヤミ

夏目漱石が『三四郎』の“偉大なる暗闇”広田先生のモデルとしたとの“伝説”の旧制一高独逸語教授・岩元禎。頑固一徹、情容赦なく落第点をつける徹底した厳格さの古典的理想主義の哲学者。その変り者の生涯と精神の軌跡。近代ヨーロッパ文化と初めて遭遇し苦闘するその姿を漱石など関連の人物たちと対比させた多面的評伝にして明治の精神史。思想探求の書。第13回平林たい子賞受賞。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
序章 清談会
I 偉大なる暗闇
II ドイツ語の教室
III 落第
IV 薩摩武士
V 「哲学概論」
VI 「ギリシア人」ケーベル
VII 独身者たち――粟野健次郎・狩野亨吉――
VIII 志賀直哉の家庭教師
IX 聖者の涙――三谷隆正――
X ホモ・アミクスの世界――友情空間のたたずまい――
終章 理想主義の終焉
主要文献一覧
著者から読者へ
書誌情報
紙版
発売日
1992年12月24日
ISBN
9784061962071
判型
A6
価格
定価:1,046円(本体951円)
ページ数
326ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2007年09月14日
JDCN
0619620700100011000J
初出
備考参照
著者紹介
解説: 粕谷 一希(カスヤ カズキ)