同時代としての戦後

同時代としての戦後

ドウジダイトシテノセンゴゲンダイニホンノエッセイ

講談社文芸文庫

敗戦後の荒廃の中、赤裸な人間の姿を凝視し、出発した「戦後文学者」12人の文学世界と、その思想の核心。野間宏・救済にいたる全体性。埴谷雄高・夢と思索的想像力。武田泰淳・滅亡にはじまる。堀田善衛・Yes Ido.他。作家大江健三郎の渾身の力を込めて論じた現代作家論。若い世代へ向けた戦後文学者達への導きの書。


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書誌情報

紙版

発売日

1993年10月04日

ISBN

9784061962446

判型

A6

価格

定価:1,175円(本体1,068円)

ページ数

364ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

収録作品及び備考参照

収録作品

  • 作品名

    われわれの時代そのものが戦後文学者という言葉をつくった

    初出

    1973年3月講談社刊

  • 作品名

    野間宏・救済にいたる全体性

    初出

    「群像」1972年1月

  • 作品名

    大岡昇平・死者の多面的な証言

    初出

    「群像」1972年2月

  • 作品名

    埴谷雄高・夢と思索的想像力

    初出

    「群像」1972年3月

  • 作品名

    武田泰淳・滅亡にはじまる

    初出

    「群像」1972年4月

  • 作品名

    堀田善衛・Yes,I do.

    初出

    「群像」1972年5月

  • 作品名

    木下順二・ドラマティックな人間

    初出

    「群像」1972年6月

  • 作品名

    椎名麟三・懲役人の自由

    初出

    「群像」1972年7月

  • 作品名

    長谷川四郎・モラリストの遍歴

    初出

    「群像」1972年8月

  • 作品名

    島尾敏雄・「崩れ」について

    初出

    「群像」1972年9月

  • 作品名

    森有正・根本的独立者の鏡

    初出

    「群像」1972年10月

  • 作品名

    死者たち・最終のビジョンとわれら生き延びつづける者

    初出

    「群像」1973年1月

著者紹介