
伊豆の踊子・骨拾い
イズノオドリコ/コツヒロイカワバタヤスナリショキサクヒンシュウ

川端康成の最初期から色濃い異性への思慕と、人間の孤独の、2つの源流を11の短篇によって凝縮させた作品世界。
旧制一高時代、初恋の女性への想いを書いた習作「ちよ」と、その頃の伊豆への一人旅を後年発酵させた「伊豆の踊り子」。
相継ぐ親族の死を幼時に体験した悲しみが生んだ「骨拾い」「十六歳の日記」「油」「葬式の名人」「孤児の感情」等に、亡き親への純化された思い出を一人称で綴る「父母への手紙」。
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書誌情報
紙版
発売日
1999年03月10日
ISBN
9784061976542
判型
A6
価格
定価:1,078円(本体980円)
ページ数
274ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
『川端康成全集』第一、二、五、二十一巻(1981年10月、1980年10月、同年5月、同年6月 新潮社刊)。
収録作品
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作品名初出
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作品名
骨拾い
初出
『文芸往来』昭和24年10月号
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作品名
日向
初出
『文芸春秋』大正12年11月号
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作品名
処女作の祟り
初出
『文芸春秋』昭和2年5月号
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作品名
篝火
初出
『新小説』大正13年3月号
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作品名
16歳の日記
初出
『文芸春秋』大正14年8、9月号
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作品名
油
初出
『新思潮』大正10年7月号(のち改稿、「婦人之友」大正14年10月号
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作品名
葬式の名人
初出
『文芸春秋』大正12年5月号
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作品名
孤児の感情
初出
『新潮』大正14年2月号
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作品名
伊豆の踊子
初出
『文芸時代』大正15年1、2月号
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作品名
父母への手紙 第一信
初出
『若草』昭和7年1月号
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作品名
父母への手紙 第2信
初出
『文芸時代』昭和7年4月号
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作品名
父母への手紙 第3信
初出
『若草』昭和8年9月号
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作品名
父母への手紙 第4信
初出
『文学界』昭和8年10月号
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作品名
父母への手紙 第5信
初出
『文芸』昭和9年1月号
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作品名
ちよ
初出
『校友会雑誌』270号 大正8年6月
著者紹介
解説: 羽鳥 徹哉(ハトリ テツヤ)