富嶽

富嶽

フゴクベイホンドヲバクゲキセヨ

米本土を爆撃する超巨大機に賭けた技術者魂!

壮大な構想――B29の倍近い巨体、航続距離1万7千キロ、3万馬力など日本技術の総力を上げてとりくんだ幻の超大型爆撃機・Z機=富嶽開発計画の全貌を初めて明かす。

この3年8カ月にわたる日米戦争の間に、日本の陸・海軍は派生型も含め164機種もの航空機開発に手を染めたといわれている。戦後に調査したGHQ(連合軍総司令部)は、その種類のあまりの多さに驚いたが、それらの中で、敗戦時、その痕跡を完全に消し去られた1つの航空機があった。すでに半世紀近くを経た今日もなお謎とされ、全貌が明らかにされていない「富嶽」――超大型のアメリカ本土爆撃機である。(中略)
当機で太平洋を無着陸横断し、アメリカ本土を爆撃したのち、そのまま大西洋を横断してドイツ占領下のフランスの基地に着陸するという壮大な構想だった。――(「まえがき」より)


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

1991年11月21日

ISBN

9784062055437

判型

四六

価格

定価:2,136円(本体1,942円)

ページ数

594ページ

著者紹介