
マン・マシンの昭和伝説(上)航空機から自動車へ
マン・マシンノショウワデンセツコウクウキカラジドウシャヘ
戦前日本の航空産業を支えた技術者たちのエンジン・機体開発の苦闘、そして迎えた敗戦直後の疾風怒涛の日々を描ききる
航空技術者たちが心に期した「逆転の炎」
あらゆる産業が立ち遅れていた戦前の日本にあって航空機は数少ないハイテク産業としてその頂点に立ち、規模においても従事者数が100万人におよぶほどに突出していた。その航空技術は、戦後、他産業にさまざまな波及効果をおよぼし、現在の経済的繁栄の基盤を形づくったといっても過言ではないだろう。
その重要性は誰しも認めるところだが、敗戦時にほとんどの資料が焼却され、実証的にとらえることがむずかしいため、体系だっては記録されていない。これを明らかにするには、当時の関係者を一人一人訪ね歩き、話を聞いて、それらをつなぎ合わせていくしかなかった。
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目次
第1章 航空機から自動車へ
第2章 奇蹟のエンジン「誉」の命運
第3章 「誉」の限界
第4章 成層圏飛行の時代
第5章 航研と立川飛行機
第6章 高高度戦闘機キ94の設計
第7章 それぞれの敗戦
第8章 自動車への傾斜
第9章 戦後の転換点
第10章 スカイラインとクラウン
書誌情報
紙版
発売日
1993年07月28日
ISBN
9784062059985
判型
四六
価格
定価:2,563円(本体2,330円)
ページ数
590ページ
著者紹介
装丁: 藤村 誠(フジムラ マコト)