孤島の土となるとも BC級戦犯裁判

孤島の土となるとも BC級戦犯裁判

コトウノツチトナルトモビーシーキュウセンパンサイバン

戦後50年、戦争と国家、個人の犯罪を糺す
これまで全貌がわからないまま、歴史の闇に葬られていた[BC級戦犯裁判]――25年に及ぶ取材と未発表資料を駆使して描く、渾身のライフワーク1600枚

「BC級戦犯裁判はいわば“戦争の継続”であり“勝者の裁判”であった。各国の植民地支配の歴史も深くからんでおり、戦犯者たちは歴史の被害者ともいえる。人違いや無実の者も多かった。しかし忘れてならないのは、裁判はべつとして、大量虐殺などの戦争犯罪の事実は厳然としてあったということである。国も個人もその責任を逃れて生きのびることはできない。戦争犯罪の事実はこれからもたゆみなく追求されるべきであり、真の責任者も明るみに出さなければいけないと思う。日本再建を信じて逝った刑死者たちの冥福を祈るとともに、日本軍の戦争犯罪よっていわれなき悲惨な死をとげたアジアの一般の人たちの霊に心から詫びたい」――本文より


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書誌情報

紙版

発売日

1995年06月19日

ISBN

9784062074919

判型

四六変型

価格

定価:3,738円(本体3,398円)

ページ数

830ページ

初出

『正論』1987年6月号~1991年10月号

著者紹介