
永田町大乱(3)甦る自民党政治
ナガタチョウタイラン(3)ヨミガエルジミントウセイジ
- 著: 鈴木 棟一
政党の信念なき離合集散!! 政権欲にまみれ、裏舞台で駆引きに走る政治家たち!!
瞠目(どうもく)の深層ドキュメント!
自民党は政権から放り出された悲惨な経験をバネにして、利権への警戒と自社さ連立政権内のボトムアップ方式による丁寧な政局運営への配慮を見せた。
政策的に自民党は長年培ったノウハウを生かし、地道な得点を重ねた。たとえば1995年(平成7年)6月のジュネーブでの日米自動車協議。橋本通産省(当時)はカンター米通商代表を相手によくねばり、日本的談合の知恵まで持ち出して、制裁発動のタイムリミットぎりぎりで合意に持ち込んだ。96年2月、首相就任直後のサンタモニカでの日米首脳会談で普天間基地の返還を取りつけたときも同様の工夫と努力がうかがえた。こうして96年10月20日の総選挙を迎えた。3年前に自民党が分裂し、政治改革のムードに乗って新進党が生まれ、その決着をつけるきわめて重要な選挙だった。――「まえがき」より抜粋
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書誌情報
紙版
発売日
1997年07月14日
ISBN
9784062088015
判型
四六
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
396ページ