本のある自伝

本のある自伝

ホンノアルジデン

文芸(単行本)

「本は私の大学だ」
幼いころ見た武蔵野の風景、予感された大人の世界、青春の闘いと挫折。そこにはいつも本があった。昭和の波にもまれながら、文学に、ビジネスに、ひたむきに生きた半生。

これは私のはじめての「自伝」である。
いままで書く機会がなかった訳ではないが、いつもそれを避けてきた。理由は客観的に書ける自信がなかったからである。その禁を破ったのは、熱心にすすめられたからでもあるが、「本のある自伝」という形式を思いついたからである。その頃、どんな本を読んでいたかを思い出して、その記憶にこと寄せて書くことで、ある種の、一定の客観性が保てるのではないかと考えた。──あとがきより


  • 前巻
  • 次巻

書誌情報

紙版

発売日

1998年04月20日

ISBN

9784062090926

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

242ページ

初出

『本』1996年5月号~1997年12月号

著者紹介