騙しも盗みも悪くないと思っている人たち

騙しも盗みも悪くないと思っている人たち

ダマシモヌスミモワルクナイトオモッテイルヒトタチ

「悪いこと」を「平然と」やる人が、なぜ続出するのか!?
社会のルールより、自分のやり方が優先する「犯罪者特有人格」。かぎりなく自己中心的な彼ら独自の思考パターンに精通した臨床心理学者が、その驚くべき実像に鋭く迫る!

ビル(14歳)はたえず、自分の思いどおりに要求をぶつけた。それがビルの考える人生のあり方だったのだ。母や父がちょっとしたことを頼んでも、なんでそれをやらなくちゃならないのかと迫った。ああしろこうしろと人から命令されると、押しつけだと反発し、「あんたたちの言いなりにはならねえよ」とかみついた。物忘れの要領のよさは見事なほど発達していて、言いつけられたことは10分もたたないうちに記憶のかなたに消えてしまうのに、自分が頼んだことは10週間も前のことでも鮮明に憶えていた。──本文より


  • 前巻
  • 次巻

目次

序章 減らない犯罪
第1章 犯罪者人格とふつうの人格
第2章 親に平気で嘘をつく
第3章 自分から悪い仲間に加わっていく
第4章 とことん学校を嫌う
第5章 仕事は権力だと思っている
第6章 他人は自分のために存在する
第7章 精神科医もだます
第8章 刑務所の影響力
第9章 心の奥の自己イメージ
第10章 犯罪者への一般通念は正しいか
第11章 更生か、処罰か
第12章 犯罪者を変えるには
第13章 正しい矯正へ

書誌情報

紙版

発売日

1999年09月22日

ISBN

9784062098830

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

300ページ

著者紹介