海に沈んだ超古代文明

海に沈んだ超古代文明

ウミニシズンダチョウコダイブンメイ

科学で挑む「文明の起原」

沖縄・与那国、インド・カンベイ湾、英仏海峡、米・フロリダ沖……、
続々発見される四大文明をはるかにさかのぼる1万年前の海底遺跡!!
新しい歴史科学の挑戦が始まる!!

「数千年より前の大規模な遺跡というのは、今は海底にある。海面変動で沈んでいるからだ」――(奈須紀幸・元東京大学海洋研究所所長の言葉)

自然科学、とくに、古気候学、海洋学、地質学によれば、四大文明発生からはるかにさかのぼる、今から2万~数千年前に、地球は実に100~130メートルに及ぶ、きわめて急激かつ大規模な海面上昇に遭遇したことが、明らかになっている。現在、四大文明と呼ばれているものは、その大規模な海面上昇の終息するころ、たまたま現在の陸地にある大河のほとりに生まれたものに過ぎない。それよりも古い文明すなわち「超古代文明」は、今では、海面下に沈んでいる。――「はじめに」より


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 与那国海底遺跡の全貌
海底に沈んだ古代遺跡/不可思議な構造物/図解「遺跡ポイント」の構造/初公開!! 水中ロボット映像/ついに出現した絵文字/立神岩周辺の遺跡
第2章 超古代文明は大陸棚に眠る
エル・ラニックの二重ストーンサークル/英仏海峡に眠る大河と巨石文明/フランス・コスケ海底洞窟壁画(2万7000年前) 海中に沈んだ芸術/フロリダ沖・古オーシラ川海底遺跡/幻のスンダランドと琉球古陸/富山湾海底林/1万年前の暮らしが津軽海峡に眠る/海進(海面上昇)は都市文明を沈める
第3章 与那国海底遺跡を徹底検証
海底遺跡発見の衝撃/なぜ海に沈んだのか/年代をめぐる大きな謎/海底からついに絵文字出現
第4章 世界とつながる与那国海底遺跡
縄文文化と沖縄海底遺跡/中国古代文明と沖縄海底遺跡/東南アジアと沖縄海底遺跡/環太平洋地域に残る縄文人の痕跡
第5章 日本各地の海底遺跡
伊良部島海底遺跡/粟国島海底遺跡/慶良間海底遺跡/北谷沖海底遺跡/宜名真海底鍾乳洞内遺跡/喜界島海底遺跡/五島列島海底遺跡/沖ノ島海底遺跡/葛籠尾崎湖底遺跡/先苅遺跡/東京湾海底遺跡/津軽海峡海底遺跡/小川原湖底遺跡
第6章 海底考古学の夜明け
大河が眠る英仏海峡に海底巨石文明は存在するか/インド・カンベイ湾海底遺跡で9500年前の海底文明を発見/アトランティス大陸を科学する/チャーチワードの否定から真の探求が始まる/フロリダ沖・古オーシラ川海底遺跡は人類史の謎を解明する/コスケ海底洞窟は人類最古の海底文化遺産/海底考古学で甦った古代都市アレクサンドリア海底遺跡

書誌情報

紙版

発売日

2002年08月28日

ISBN

9784062108805

判型

B5

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

136ページ

著者紹介