機長の真実――墜落の責任はどこにあるのか

機長の真実――墜落の責任はどこにあるのか

キチョウノシンジツツイラクノセキニンハドコニアルノカ

なぜ、悲劇が繰り返されるのか!!
「ありのままを証言するとあとが恐い」と葬り去られる真実!!

「パイロットエラー」という汚名の下に、数多くの「ヒューマンエラー」が隠蔽(いんぺい)・放置されている!!

事故原因には複数の要素があり、単純なパイロットエラー1つだけではない。
ヒューマンファクターが事故原因そのものだと実証することは困難だが、過失を犯しそうな場面を探ればその傾向を見つけることができるし、事故の発生を防ぎ、同じ惨事を繰り返さないための対策を策定し、実行することは可能である。
航空界における、ごくふつうのヒューマンファクターによるエラーが、懲罰の恐れなく、みなの前で「やりました」と言えるようになり、人間なら誰にでも起こりうることとして受けとめられ、じゅうぶんに調査研究されるようにならないかぎり、航空事故の真の原因と対処方法を見いだすことは不可能だ。この壁を打ち破らないかぎり、事故は引き続き起こる。
「航空界最後で最大の未開地」征服への道は、まだまだ続いている。――「まえがき」より


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目次

第1章 死者続出の航空新世紀
第2章 生死をわけるコミュニケーション能力
第3章 有視界飛行の限界
第4章 機長の心で何が起こったのか
第5章 テロとジャンボ機衝突と男のプライド
第6章 驚愕のヒューマンファクター
第7章 自動操縦と機長の「退屈」
第8章 右と左がわからない!
第9章 なぜパイロットはノーと言えないのか
第10章 航空業界・規制緩和の甘い罠
第11章 安全への道は拓かれるのか

書誌情報

紙版

発売日

2002年02月20日

ISBN

9784062111195

判型

四六

価格

定価:2,640円(本体2,400円)

ページ数

400ページ

著者紹介