私たちの愛

私たちの愛

ワタシタチノアイ

「ぼくは君が死んだら、すぐに後を追うよ」

総一朗=ジャーナリスト。
節子=日本テレビ元アナウンサー。

出会い・離婚・再婚の27年。
節子の乳ガン告知。
総一朗は青酸カリを入手しようとした!!

私たちは子どもたちに迷惑をかけてきたし、「配偶者を裏切ってきた」と責める人もいます。でも、それしか方法がなかったのです。ある意味で勝手な言い方だと自分でも感じますが、私たちは純愛を貫き通し、それは時には死をも覚悟した「殉愛」だったと思っています。写真館でシャッターを切られる瞬間、27年間のそんなさまざまな思いがこみあげてきていて、私も総一朗の横で泣き出しそうな笑顔になっていました。――(節子)

じつはぼくの側にも躊躇する理由があった。妻、つまり、娘の母親が亡くなったあと、娘たちを不幸にすることだけは、なんとしても避けなければならなかった。それは彼女も同じだっただろう。ぼくには2人、彼女には1人いて、どの娘も不幸にしてはならなかった。その娘たちに、いずれも恋人ができて結婚も決まった。そこで、あらためて、彼女に「結婚しようか」と言ったら、彼女は「そうしようか」と答えた。――(総一朗)

乳ガンと闘う節子をささえる硬派のジャーナリスト。寄り添う老年の「男と女」には、40年にも及ぶ「公然の仲」から再婚、現在までの愛を貫く長い道のりがあった。2人の「死」をも覚悟した決意、互いの家族への思いやりなど、衝撃の「愛の真実」!!


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書誌情報

紙版

発売日

2003年01月28日

ISBN

9784062115551

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

242ページ

著者紹介