入管戦記

入管戦記

ニュウカンセンキザイニチサベツニッケイジンモンダイガイコクジンハンザイトニッポンノキンミライ

反骨の官僚“ミスター入管”初めて語る!国境に臨む「門戸」に立つと見えてくるこの国の珍事件、怪事件、難事件の真相。

1971年の春、25歳の私の目の前に、ひとりの少年が立っていた。少年は、14歳の誕生日を迎えたばかりだった。私のところにくる前日の夜、突然、両親から、「おまえは日本人ではない」と告げられ、「在留」の手続きのため大阪入国管理事務所を訪ねてきたのである。――私は行政官として、私の前に立った14歳の少年のために何ができるのか、そのことだけを考え、政策を展開し、その実現に努めてきたように思う。――<本文より>

第4回パピルス賞〈人文・社会部門科学書部門〉受賞


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書誌情報

紙版

発売日

2005年03月20日

ISBN

9784062128520

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

262ページ

初出

第10章は、「外国人受け入れ政策は百年の計である-目指すべきは『小さな日本』か『大きな日本』か」(『中央公論』2004年2月号)に加筆したもの。

著者紹介