
「欲望資本主義」に憑かれた男たち 「モラルなき利益至上主義」に蝕まれる日本
ヨクボウシホンシュギニツカレタオトコタチモラルナキリエキシジョウシュギニムシバマレルニホン
- 著: 伊藤 博敏
「マネーゲーム」は終わらない!
堤義明、緒方重威、堀江貴文、村上世彰、折口雅博……「外資の発想」「ルールに沿ったカネ儲け」にも許されないことがある
ルールのもとでの競争は資本主義社会の原則である。ただ、ルールさえ守っていればいいわけではない。モラルや成文化できない不文律を、人として(企業の場合は法人として)守らなくてはならない。このモラリティは、効率性を奪うし、国際金融の発想にはないものだが、必要なものである。当面の利益にはならなくとも、そこで得られる信頼は、企業の将来的な力と国家の安定と安全につながるはずだ。「品格のない国家」「人でなしの企業」にならないために、やはり欲望は制御すべきなのだ。
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目次
序章 朝鮮総連と新興市場を結ぶ「犯罪の連鎖」
第1章 金融ビッグバンと新井将敬事件
第2章 市場の創設と孫正義&北尾吉孝の「功罪」
第3章 堀江貴文&村上世彰の「罪」と「源流」
第4章 高橋治則の「復活」と「金融テクニック」
第5章 「秩序」とぶつかる外資・ファンド・事業会社
第6章 増加する「プライベートバンカー」「国境を越える詐欺」
第7章 不動産を金融商品にした「比例報酬の長者」たち
第8章 「情報開示」と「粉飾捜査」でカリスマの退場
終章 資本の暴走を制御する「国家の役割」「企業の自覚」
書誌情報
紙版
発売日
2007年11月17日
ISBN
9784062143844
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
342ページ