モノローグ

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文芸(単行本)

三島由紀夫/ミルチャ・エリアーデ/小林秀雄/紫式部/ランボー/トーマス・マン/ボルヘス/森鴎外/ピカソ/篠山紀信/フランク・ロイド・ライト/マイルス・デイヴィス――文学、音楽、美術、建築、そして、自らの作品について論じた ファーストエッセイ集。『日蝕』の衝撃的デビューから現在まで、常に時代の最前線に立ちつづけた著者の軌跡


三島由紀夫/ミルチャ・エリアーデ/小林秀雄/紫式部/ランボー/トーマス・マン/ボルヘス/森鴎外/ピカソ/篠山紀信/フランク・ロイド・ライト/マイルス・デイヴィス――文学、音楽、美術、建築、そして、自らの作品について論じた ファーストエッセイ集
『日蝕』の衝撃的デビューから現在まで、常に時代の最前線に立ちつづけた著者の軌跡

三島由紀夫の新たな読みを提示した「『金閣寺』論」、「『英霊の声』論」を中心に、あらゆるジャンルにわたって書かれたエッセイ集。現代における最重要人物・平野啓一郎がデビューから10年、主に20代に考えたこととは――

私が文学というものに目覚めたきっかけが、14歳の時の『金閣寺』体験だったことは既に方々で語ってきたが、ここで強調したかったのは、『金閣寺』及び『鏡子の家』の両作が、戦争体験と昭和40年代の政治活動とに挟まれた、三島の生涯に於ける決定的な分水嶺であったという点である。――<「あとがき」より>


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目次

I 作家論、評論
 『金閣寺』論
 『英霊の声』論
 幸福にならなかった王子──オスカー・ワイルド
 歴史的都市の現代人──塩野七生『ローマの街角から』
 「時間」の克服──ミルチャ・エリアーデ
 芸術家的な、余りに芸術家的な──小林秀雄
 「なのめなる」ことへの憧れ──『紫式部日記』

 翻訳の意義
 ボルヘスと「現在」
 百聞は一読に如かず
 見出される希望──ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
 『決定版 三島由紀夫全集』に寄せて
 『決定版 三島由紀夫全集』の完結に寄せて
 建築家も、基本はモチロン、「読み、書き、ソロバン」?
 最近になって「処女作」を読んで──高橋源一郎『ジョン・レノン対火星人』
 「国を愛せ」と命ずることは可能か?
 失われた「現実」を求めて
 富士山の「絶頂」/ジダンの「頭突き」

II 建築、演劇、音楽、美術
 バルセロナ時代の若いピカソ──異質なるものとしてのスペイン
 タブローと生活──ル・コルビュジエ『ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸』にて
 試みとしての「庭園」──イサム・ノグチ《ユネスコ本部の庭園》
 誕生と言葉──カンディンスキー
 都市という名の建築史──フランク・ロイド・ライト
 「陰翳」は、いたるところに──『陰翳礼讃』と「インターナショナル・スタイル」
 女の不思議──『私のように美しい娘』(フランソワ・トリュフォー監督)
 転換の魔術──劇団四季『オペラ座の怪人』
 そして何時までも揺れ続ける……──劇団四季『コンタクト』
 創造的自由の曙
 とあるフランス人の感想から──第十一代目市川海老蔵襲名披露パリ公演

III 自作解題
 贅言──『日蝕』の為に
 『葬送』について
 日記のための日記──一人称代名詞を巡る考察
 方法を巡って──『高瀬川』
 はじめに「リズム」ありき
 『滴り落ちる時計たちの波紋』について
 『滴り落ちる時計たちの波紋』前後
 匿「顔」の世界──『顔のない裸体たち』について

 あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2007年12月06日

ISBN

9784062143899

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

392ページ

電子版

発売日

2014年10月24日

JDCN

0621438900100011000B

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    『金閣寺』論

    初出

    『群像』2005年12月号

  • 作品名

    『英霊の声』論

    初出

    『文學界』2000年11月号

  • 作品名

    幸福にならなかった王子 オスカー・ワイルド

    初出

    『ユリイカ』’00年4月臨時増刊号

  • 作品名

    歴史的都市の現代人 塩野七生『ローマの街角から』

    初出

    『波』2000年11月号

  • 作品名

    「時間」の克服 ミルチャ・エリアーデ

    初出

    週刊朝日百科『世界の文学78』2001年1月

  • 作品名

    芸術家的な、余りに芸術家的な 小林秀雄

    初出

    新潮増刊小林秀雄百年のヒント2001年4月

  • 作品名

    「なのめなる」ことへの憧れ『紫式部日記』

    初出

    『三田文學』’01年夏季号

  • 作品名

    作家と誠実 追悼 日野啓三

    初出

    『文學界』’02年12月号

  • 作品名

    でっち上げられた衰耕 ランボー『地獄の季節』

    初出

    『讀賣新聞』’03年1月5日朝刊

  • 作品名

    小川隆夫『マイルス・デイヴィスの真実』

    初出

    『文藝』’03年春季号

  • 作品名

    近代人としての鏡花『新編泉鏡花集』

    初出

    『新編泉鏡花集第六巻』’03年11月

  • 作品名

    ナフタの絶叫 トーマス・マン『魔の山』

    初出

    『新潮』’04年6月号

  • 作品名

    翻訳の意義

    初出

    ニュースレター『カチの声』’04年7月

  • 作品名

    ボルヘスと「現在」

    初出

    『すばる』’04年9月号

  • 作品名

    百聞は一読に如かず

    初出

    『讀賣新聞』’06年2月5日朝刊

  • 作品名

    見出される希望

    初出

    新潮文庫『おとな時間』フェア帯文’06年3月

  • 作品名

    『決定版 三島由紀夫全集』に寄せて

    初出

    『新潮』’00年11月臨時増刊号

  • 作品名

    『決定版 三島由紀夫全集』の完結に寄せて

    初出

    『波』’06年5月号

  • 作品名

    建築家も、基本はモチロン、「読み、書き、ソロバン」?

    初出

    『カーサ・ブルータス』

  • 作品名

    最近になって「処女作」を読んで

    初出

    『文藝』’06年夏季号(高橋源一郎特集)

  • 作品名

    「国を愛せ」と命ずることは可能か?

    初出

    『京都新聞』’06年6月2日朝刊

  • 作品名

    失われた「現実」を求めて

    初出

    『神奈川大学評論no.5』’06年7月

  • 作品名

    富士山の「絶頂」/ジダンの「頭突き」

    初出

    『京都新聞』’06年8月4日朝刊

  • 作品名

    独白の不穏 横光利一『機械』

    初出

    『早稲田大学 vol.6』’06年9月

  • 作品名

    子孫のために「著作権」を残さず?

    初出

    『京都新聞』’06年10月6日朝刊

  • 作品名

    『手巾』『蜜柑』『玄鶴山房』

    初出

    『別冊宝島作家たちが読んだ芥川龍之介』’07年2月

  • 作品名

    メランコリーの<深淵より>

    初出

    島田雅彦『エトロフの恋』(新潮文庫)解説’07年3月

  • 作品名

    「多生懸命」もたらす世界へ web2.0 雑感

    初出

    『毎日新聞』’07年3月4日

  • 作品名

    鴎外の「遺言」

    初出

    『文学』’07年3、4月号

  • 作品名

    バルセロナ時代の若いピカソ

    初出

    『X-Knowledge HOME VOL.21』

  • 作品名

    タブローと生活

    初出

    『X-Knowledge HOME特別編集No.1』04年4月

  • 作品名

    試みとしての「庭園」

    初出

    『X-Knowledge HOME特別編集No.2』

  • 作品名

    誕生と言葉

    初出

    『X-Knowledge HOME特別編集No.3』’04年10月

  • 作品名

    都市という名の建築史

    初出

    『X-Knowledge HOME特別編集No.4』

  • 作品名

    「陰翳」は、いたるところに

    初出

    『X-Knowledge HOMEno.5』’05年

  • 作品名

    女の不思議『私のように美しい娘』

    初出

    『エスクァイア』’01年10月号

  • 作品名

    転換の魔術 劇団四季『オペラ座の怪人』

    初出

    『ラ・アルプ』’02年9月

  • 作品名

    そして何時までも揺れ続ける…… 劇団四季『コンタクト』

    初出

    『ラ・アルプ』’03年

  • 作品名

    創造的自由の曙

    初出

    『ヴィクトル・ユゴーとロマン派展 カタログ』’04年10月

  • 作品名

    とあるフランス人の感想から

    初出

    『LE MAGAZINE』’04年12月

  • 作品名

    逆説のモラリテ 三島由紀夫『鹿鳴館』

    初出

    『ラ・アルプ』’06年3月号

  • 作品名

    個性ある「メディア(媒介)」としてのオーディオ

    初出

    『モノ・マガジン』’06年2月

  • 作品名

    記憶の波打ち際で 横尾忠則氏のこと

    初出

    『hight fashion』’06年6月号

  • 作品名

    刹那は去らず、幾たびもナルシスを幻惑する

    初出

    篠山紀信『AESTHETICS』

  • 作品名

    描かれたのは、「人」か?「絵」か?

    初出

    『日本経済新聞』’07年2月9日夕刊

  • 作品名

    幸福なオーディオ・システムとは?

    初出

    『モノ・マガジン』’07年2月16日号

  • 作品名

    一点集中読書 佐々木敦『テクノ/ロジカル/音楽論』

    初出

    『小説現代』’07年3月号

  • 作品名

    空間の錬光術 平等院鳳凰堂

    初出

    『新建築』『a+u(07:05)』所収’07年5月号

  • 作品名

    ダリ『風景の中の人物と衣』

    初出

    『中日新聞』’07年5月22日夕刊

  • 作品名

    贅言 『日蝕』の為に

    初出

    『波』’98年10月号

  • 作品名

    『葬送』について

    初出

    『波』’02年9月号

  • 作品名

    日記のための日記 一人称代名詞を巡る考察

    初出

    『潮』’03年1月号

  • 作品名

    方法を巡って 『高瀬川』

    初出

    『本』’03年4月号

  • 作品名

    はじめに「リズム」ありき

    初出

    『編集会議』’03年9月号

  • 作品名

    『滴り落ちる時計たちの波紋』について

    初出

    『本の話』’04年7月号

  • 作品名

    『滴り落ちる時計たちの波紋』前後

    初出

    『文學界』’04年8月号

  • 作品名

    匿「顔」の世界 『顔のない裸体たち』について

    初出

    『新刊ニュース』’06年5月号

  • 作品名

    『高瀬川』文庫化にあたって

    初出

    『IN★POCKET』’06年10月号

  • 作品名

    『あなたが、いなかった、あなた』刊行に寄せて

    初出

    『波』’07年2月号

著者紹介

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