夏の記者

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夏の記者

ナツノキシャ

子どもの目線でみる大人の「真実」と「嘘」――。新聞社主催の「夏の記者」に選ばれた佳代は、ある日スポーツ施設に煉瓦をなげつけて逃げ去った若者のことを調べるが、なぜか新聞社から取材をやめるよう諭される。


「事件かも……。」
新聞社の記念企画で、地域の小学生の中から、夏の期間だけの臨時の特派員記者が10名募集された。その記者は「夏の記者」と呼ばれた。

あそこ。絶対にあそこよ。そう佳代は思った。彼は、バス待ちをしている人たちの陰に隠れるようにして自転車をとめ、そして後ろをふり返ったのではないだろうか。バス停がある場所にはちゃんと屋根があり、強い日ざしをさえぎっていた。きっと彼、このバス停の日陰で、ほっと一息ついたはず。


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書誌情報

紙版

発売日

2010年10月13日

ISBN

9784062165648

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

210ページ

電子版

発売日

2018年02月02日

JDCN

06A0000000000011087U

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