藁にもすがる獣たち

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藁にもすがる獣たち

ワラニモスガルケモノタチ

文芸(単行本)

乱歩賞作家による長編ミステリーの傑作。あの金さえあれば――。大金の入った忘れ物のバッグを、ネコババしようとする初老の男。暴力団に2000万円もの借金をして、返済に窮する悪徳刑事。FXで失敗した借金を返すために、デリヘルで働く主婦。金の誘惑におぼれ、犯罪に手を染めていく、獣たちの運命は――。


あの金さえあれば。
大金の入った忘れ物のバッグを、ネコババしようとする初老の男。暴力団に2000万円もの借金をして、返済に窮する悪徳刑事。FXで失敗した借金を返すために、デリヘルで働く主婦。
金の誘惑におぼれ、犯罪に手を染めていく、獣たちの運命は――。

乱歩賞作家の、傑作長編ミステリー

何が3人の人生を狂わせたのか! 大金を手にできるのは誰?
赤松寛治・59歳・サウナ店アルバイト
寛治が夜勤をしていたある日、店に不審な男が現れバッグを預けたまま消えてしまった。中身はなんと大量の札束。バッグの中へ寛治の手が伸びる――。
江波戸良介・38歳・P県警牛ヶ沼署刑事
地元暴力団・郷田組に借金をしていた良介は、組長の呼び出しまで受けて、いよいよ生命の危機を感じ始めていた。そこへ大金を背負った「鴨」の話が!
庄田美奈・32歳・主婦
外国為替証拠金取引で負債を抱えた美奈は、週2日、デリヘルで働いている。夫のDVに耐えながら。そんな折、客の若い男に夫の殺害を持ちかけられ――。


書誌情報

紙版

発売日

2011年08月06日

ISBN

9784062171342

判型

四六変型

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

322ページ

初出

『小説現代』2010年8月号~2011年5月号掲載「あわよくば」を改題。

著者紹介

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