冤罪死刑

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冤罪死刑

エンザイシケイ

文芸(単行本)

三年前に発生し、犯人逮捕で決着したはずの誘拐殺人事件。だが、その裏側には、あまりにも多くの嘘や裏切り、保身や売名、腐敗や汚職があふれていた。ともに東京拘置所に収監されている死刑確定者と、勾留中の刑事被告人の間にはいかなる接点があったのか。事件を洗い直すべく動き出した通信社記者と女性弁護士は、次々と意外な事実に突き当たる。そして、取り返しのつかない死刑執行の後で、事件の様相は180度転回する。


「合法的殺人」に仕組まれたトリック
現役通信社デスクが、拘置所の内部を、死刑執行の実際を、精緻に描いて放つ、正統社会派ミステリー。

三年前に発生し、犯人逮捕で終結したはずの少女誘拐殺人事件。だが、その裏側にはあまりにも多くの嘘や裏切り、腐敗や汚職があふれていた。死期を迎えた刑事の告白、目撃証言に挟み込まれた意図、被害者の母の衝撃的告発、そして埋葬された記念品……。事件を洗い直すべく動き出した通信社記者と女性弁護士は、次々と意外な事実に突き当たる。ともに東京拘置所に収監されている死刑確定者と、勾留中の刑事被告人の間には、いかなる接点があったのか。ラスト10ページで明かされる驚愕の真相!
取り返しのつかない死刑執行の後で、事件の様相は一変した!


目次

序章 刑場
第一章 誘拐事件
第二章 拘置所の二人
第三章 記者と弁護士
第四章 目撃者の証言
第五章 警部のスワン・ソング
第六章 スクープ
第七章 死刑執行
第八章 死者のDNA
終章 冤罪作法

書誌情報

紙版

発売日

2013年01月31日

ISBN

9784062181679

判型

四六変型

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

386ページ

著者紹介

著: 緒川 怜(オガワ サトシ)

1957年東京都生まれ。東京外国語大学卒業。2008年『霧のソレア』(「滑走路34」改題)で第11回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、デビュー。他の著書に、『特命捜査』『サンザシの丘』がある。

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