31歳で天才になった男 サヴァンと共感覚の謎に迫る実話

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31歳で天才になった男 サヴァンと共感覚の謎に迫る実話

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サヴァンと共感覚の謎に迫る、奇想天外の実話。家具店で働くジェイソンは、強盗に暴行され脳損傷を負う。気づいたとき、彼にはすべてのものが、幾何学的な図形として見えるようになっていた。孤独の中で幾何学と円周率に魅せられ、「自分が共感覚とサヴァン症候群になったのではないか」と考えるようになる。これが物理学者、脳科学者、共感覚者たちと謎を探る彼の旅の始まりとなった。世界でも稀有な後天的サヴァンとは?


サヴァンと共感覚の謎に迫る、奇想天外の実話。家具店で働くジェイソンは、マッチョで遊び好きな31歳。バーで友人と飲んだ帰りに強盗に暴行され、ひどい脳損傷を負う。気づいたとき、彼にはすべてのものが、幾何学的な図形として見えるようになっていた。
混乱し、ネットで情報を調べ、目に映るものを夢中で描き始めるが、誰も理解してくれない。
享楽的だった性格も内省的になり、事件によるPTSDも影響して、4年ものひきこもり生活に入る。孤独の中で彼は幾何学と円周率に魅せられ、「自分が共感覚とサヴァン症候群になったのではないか」と考えるようになる。これが物理学者、脳科学者、共感覚者たちと謎を探る彼の旅の始まりとなった。
現在の彼は、幾何学的な独自のアートを発表するようになり、数理学を学んでいる。
共感覚者には「数字が色に見える」「音に味を感じる」など、さまざまなケースがあるが、「流水の構造が、特有の幾何学的な図形と周波数で振動しているかのように見える」という彼の例は特殊なもの。
サヴァン症候群、共感覚とは生まれながらのものとされているが、彼は後天性である。事故によって共感覚者、サヴァン症候群になった稀有な例として注目を集めている。


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  • 次巻

目次

はじめに モリーンのメッセージ
Chapter1 ジェイソン2・0
Chapter2 ジェイソン1・0
Chapter3 人生の引き算
Chapter4 脳みその内側
Chapter5 大事なものを失う
Chapter6 新しい才能
Chapter7 円の端
Chapter8 変曲点
Chapter9 大学に行く
Chapter10 世捨て人とエルミタージュ宮
Chapter11 〈プラネットフートン〉から来た男
Chapter12 世界の共感覚者たち
Chapter13 サヴァンでヨーガ行者?
Chapter14 すべてがつながっている
Chapter15 スカンジナビアの春
Chapter16 移動しない旅
Chapter17 ウィスコンシンへの巡礼
Chapter18 後ろは振り返らない
謝辞
訳者あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2014年12月12日

ISBN

9784062182737

判型

四六

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

288ページ

著者紹介

著: ジェイソン・パジェット(ジェイソン・パジェット)

後天性サヴァン症候群と共感覚を持つ数論学者、数学者。ワシントン州タコマにある三つの家具販売店〈プラネット・フートン〉のマネージャー。 共感覚によって見るグリッドとフラクタルを描いたアートが、二〇〇八年、ベークハウスアートコンプレックスのアートショーで、国際部門最優秀新人賞を受ける。本書は初めての著書。ワシントン州タコマ在住。

著: モリーン・シーバーグ(モリーン・シーバーグ)

共感覚をテーマとするライター。サイコロジートゥデイ誌のサイトのエキスパートとして、共感覚について執筆している。ニューヨークタイムズ、デイリービースト、ハフィントンポスト、Oオプラマガジン、ESPNザ・マガジンなど、多くのサイトに寄稿。MSNBC、PBS、オプララジオのリサ・オズ・ショーに出演。ニューヨーク州ニューヨーク在住。

訳: 服部 由美(ハットリ ユミ)

翻訳家。訳書に、マシュー・ロゲリン『僕がパパに育つまで シングルファーザーの涙と再生の1年』(講談社)、キャロライン・メイス『思いやりのチャクラ』(サンマーク出版)、タンマヤ・ホナヴォグト『プロフェッショナルレイキ』、マリリン・グレンビル『検証 骨粗鬆症にならない体質』(ともにガイアブックス)などがある。

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