木曜日は曲がりくねった先にある

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木曜日は曲がりくねった先にある

モクヨウビハマガリクネッタサキニアル

私はみんなと違う。
そうやってみんなと一線を引きながら、都合が悪くなると線を消す。
ずるい。卑怯。矛盾だらけだ。

中学生になったら本当の人生がはじまるはずだったのに……、私は今も仮の人生を生きている。
佐藤瑞紀(さとうみずき)は、中学受験に失敗し、公立の中学へ通うことになった。学力試験は通ったのに、抽選で落ちた。その事実に苦しむミズキは、中学三年間を冬眠してすごそうと決意する。最小限のエネルギーで、最低限の消費活動をしてすごそう、と。
しかし、体育祭での三人四脚や、理科部からの勧誘、そして小学校のころ気になっていた竹内奏斗(たけうちかなと)との再会によって、なにも感じないはずの心は波立っていく……。


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書誌情報

紙版

発売日

2013年08月09日

ISBN

9784062184069

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

250ページ

電子版

発売日

2018年03月16日

JDCN

06A0000000000015444V

著者紹介

著: 長江 優子(ナガエ ユウコ)

1971年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。テレビの構成作家として主に子ども番組の制作に携わる。2006年『タイドプール』で第47回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。同作品でデビュー。近著に『ハンナの記憶 I may forgive you』がある。

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