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屋根屋
ヤネヤ
- 著: 村田 喜代子

雨漏りのする屋根の修繕にやってきた工務店の男は永瀬といった。木訥な大男で、仕事ぶりは堅実。彼は妻の死から神経を病み、その治療として夢日記を付けている。永瀬屋根屋によれば、トレーニングによって、誰でも自在に夢を見ることができるという。「奥さんが上手に夢を見ることが出来るごとなったら、私がそのうち素晴らしか所に案内ばしましょう」。以来、二人は夢の中で、法隆寺やフランスの大聖堂へと出かけるのだった。
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書誌情報
紙版
発売日
2014年04月23日
ISBN
9784062187749
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
314ページ
電子版
発売日
2014年05月23日
JDCN
0621877400100011000B
初出
『群像』2012年8月号~11月号、2013年1月号~3月号、5月号、6月号、8月号~11月号
著者紹介
1945年、福岡県北九州市生まれ。87年、「鍋の中」で第95回芥川賞を受賞。90年、『白い山』で女流文学賞、92年、『真夜中の自転車』で平林たい子文学賞、97年、『蟹女』で紫式部文学賞、98年、「望潮」で川端康成文学賞、99年、『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞、2010年、『故郷のわが家』で野間文芸賞を受賞。