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キッチン戦争
キッチンセンソウ
- 著: 樋口 直哉

隠れ家という名のフレンチ・レストラン「Cachette カシェット」。この店のキッチンで働くことになった滝沢葉月は、ある日、オーナーに呼ばれ、料理コンクールへの出場を打診される。戸惑う葉月に、山岸は「女性のシェフが活躍する世界をつくりたい!」という思いを語る。コンクール出場の決意を固めた葉月だが……。自身のルーツ、オリジナルとは何か? 次々に起こる難問に向き合い、葉月の「美味しい闘い」が始まる!
隠れ家という名のフレンチ・レストラン「Cachette カシェット」。
オーナーの山岸に声をかけられ、この店のキッチンで働くことになった滝沢葉月。実は、オーナーには遠大な計画があったのだ。
ある日、オーナーに呼ばれた葉月は、自分が料理コンクールの一次予選に通過したことを知らされる!? もちろん、葉月は応募していない。実は、葉月が入店する前に、店の料理長・荒木とソーシエ・細川の二人が創った料理を、山岸が葉月の名前でコンクールに応募していたのだ!
戸惑う葉月……。実は、滝沢葉月の祖父は、戦後はじめて世界的なフランス料理のコンクールで優勝した滝沢征爾だった。
しかし、祖父とはほとんど縁のなかった葉月。
言葉を失う葉月に、山岸は「女性のシェフが活躍する世界をつくりたい!」という思いを語る。
ようやくコンクール出場の決意を固めた葉月。
自身のルーツとは? オリジナルとは何か? そして物を創るということとは? 次々に起こる難問に向き合いながら、葉月の「美味しい闘い」が始まった!
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書誌情報
紙版
発売日
2015年12月10日
ISBN
9784062198745
判型
四六変型
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
290ページ
電子版
発売日
2016年01月22日
JDCN
0621987400100011000F
初出
「小説現代」2015年1月号~9月号。
著者紹介
樋口直哉(ひぐち・なおや) 一九八一年五月一九日、東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。フランス料理の料理人としても知られている。 二〇〇五年、「さよなら アメリカ」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作は芥川龍之介賞の候補にもなった。その後、『月とアルマジロ』『大人ドロップ』(二〇一四年映画化)『星空の下のひなた』『ヒマワリのキス』『アクアノートとクラゲの涙』『スープの国お姫様』などの作品を発表している。