
近代日本の右翼思想
キンダイニホンノウヨクシソウ
- 著: 片山 杜秀

躓きの石としての天皇 超克されざる「近代」
――近代日本のパラドクス
革命への赤き心は、なにゆえ脱臼され、無限の現状肯定へと転化されなければならないのか。躓きの石としての天皇、超克されざる「近代」――北一輝から蓑田胸喜まで、西田幾多郎から長谷川如是閑まで、大正・昭和前期の思想家たちを巻き込み、総無責任化、無思想化へと雪崩を打って向かってゆく、近代日本思想極北への歩みを描く。
[本書の内容]
●「超―国家主義」と「超国家―主義」
●万世一系と「永遠の今」
●動と静の逆ユートピア
●「口舌の徒」安岡正篤
●西田幾多郎の「慰安の途」
●アンポンタン・ポカン君の思想
●現人神
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目次
第1章 右翼と革命
――世の中を変えようとする、だがうまくゆかない
第2章 右翼と教養主義
――どうせうまく変えられないならば、自分で変えようとは
思わないようにする
第3章 右翼と時間
――変えることを諦めれば、現在のあるがままを受け入れたくなってくる
第4章 右翼と身体
――すべてを受け入れて頭で考えることがなくなれば、からだだけが残る
書誌情報
紙版
発売日
2007年09月11日
ISBN
9784062583961
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
通巻番号
396
ページ数
252ページ
シリーズ
講談社選書メチエ