
マイページに作品情報をお届け!
アダム・スミス 競争と共感、そして自由な社会へ
アダムスミスキョウソウトキョウカンソシテジユウナシャカイヘ
- 著: 高 哲男

なぜ今、アダム・スミスなのか――。自由競争の理念を掲げて豊かさを追求する社会を論じる『国富論』と、他者への「共感」が社会形成にもたらす作用を説く『道徳感情論』。彼が残した二冊の主著を一貫した思想としてとらえ、両書の流れと呼応を俯瞰することで見えてくる、その思想の全体像。原典の新たな読み直しによって、誤解されてきた「近代経済学の父」の真の姿を明らかにし、閉塞する現代社会を超克する指針をしめす!
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
まえがき
序 章 科学の時代に生きる──自然の観察
第I部 『国富論』の世界
第一章 豊かさの進展と市場メカニズム
第二章 資財の蓄積と資本の蓄積
第三章 ローマ帝国崩壊後のヨーロッパにおける経済発展
第四章 政治経済学批判
第五章 市場社会における政府の役割
第II部 『道徳感情論』の世界
第六章 共感──人間と人間の結びつきを支えるもの
第七章 功績や欠点という感覚
第八章 義務感と一般規則──法と統治の基礎
第九章 効用や慣習の役割と自制心
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2017年05月12日
ISBN
9784062586511
判型
四六
価格
定価:1,925円(本体1,750円)
通巻番号
648
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
電子版
発売日
2017年05月26日
JDCN
0625865100100011000Y
著者紹介
著: 高 哲男(タカ テツオ)
1947年生まれ。九州大学経済学部経済学科卒業。現在、九州産業大学大学院教授、九州大学名誉教授。博士(経済学)。専門は、経済学説、経済思想。著書に『ヴェブレン研究』『現代アメリカ経済思想の起源』『暮らしのなかの経済思想』、訳書にヴェブレン『有閑階級の理論』メイソン『顕示的消費の経済学』(共訳)アダム・スミス『道徳感情論』などがある。