医原病-「医療信仰」が病気をつくりだしている

医原病-「医療信仰」が病気をつくりだしている

イゲンビョウイリョウシンコウガビョウキヲツクリダシテイル

講談社+α新書

医者と医療情報への妄信と過剰な期待が悲劇を生む!!
健診は健康のためにならず、予防接種は障害をもたらす。医療にかかわると元気な人でも病気になってしまう。権威や厚生省の言葉をうのみにするのは、もうやめよう!

医者になってこのかた、医療に対する見方はずいぶん変わりました。医療行為が人びとに役立つ場合が、以前思っていたよりもずっと少ないことに気づいてきたのです。しかし世の中の人びとは、医療の価値を実際以上に評価しているようにみえます。そのゆえでしょう、ちょっとしたことでもすぐに医療機関にかけこんで、挙げ句に副作用や後遺症に悩まされる方が実に多い。
専門家たちは、医療行為の多くが不必要であることを公言しないどころか、根拠がない医療行為を社会にむかって喧伝するのに大忙しです。これでは医療の虜になる人がますます増え、医原病という医療による被害も増大する一方です。それでみかねて、本書を著すことにしました。


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目次

第1章 結核学者の逆襲
第2章 ワクチンと抗菌薬の功罪
第3章 期待と信頼が引き起こす「医原病」
第4章 切らなくても生存率は同じ
第5章 特効薬の効果を検証する
第6章 医者の心理と患者の心理
第7章 健康診断は安心をもたらすか
第8章 いつわりだらけのがん検診
第9章 成人病に薬物治療は必要か
第10章 医者が増えれば病気も増える

書誌情報

紙版

発売日

2000年12月18日

ISBN

9784062720502

判型

新書

価格

定価:858円(本体780円)

通巻番号

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社+α新書

著者紹介