
体調予報―天気予報でわかる翌日のからだ
タイチョウヨホウテンキヨホウデワカルヨクジツノカラダ
- 著: 河合 薫

「眼からウロコが落ちるとよく言いますが5枚ほどおちました」──久米宏氏、推薦! インフルエンザ、喘息、アレルギー、頭痛、冷え、鬱……さまざまな原因不明の体調不良・変動は「天気」を見ればすべて理由がわかる! 予測できる! 画期的方法とノウハウを、このジャンルにおける日本の第一人者が懇切丁寧に教示。今日から天気予報を見るだけで準備と備えができるようになる、「悩める症状」を持つすべての人を救う1冊。
「眼からウロコが落ちるとよく言いますが5枚ほど落ちました」――久米宏
テレビの番組で「インフルエンザ予報」をしたことがあります。寒い冬の季節になぜ風邪が流行るのか調べてみると、意外に答えは単純で、「寒くて空気が乾燥しているから」でした。気温が低く、空気が乾燥した状態で、人の体力は低下し抵抗力が弱まる一方、インフルエンザウイルスは元気になります。健康管理の1つとして、低温低湿度の気象条件に対する注意は必要なのです。「インフルエンザ予報」はかなり好評でした。晴れるのか雨なのか、寒いか暖かいかではなく、風邪にかかりやすい日かそうではないのかといいかえたことで、見ている人の印象に残ったようです。天気予報を「体調予報」にかえたら、使える天気予報となりました。
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目次
第1章 花粉症と日本海低気圧
第2章 アレルギー症状と春の移動性高気圧
第3章 喘息に注意。秋の移動性高気圧
第4章 頭痛の季節、梅雨をつくる前線
第5章 熱帯並みの暑さ、太平洋高気圧
第6章 インフルエンザとシベリア高気圧
第7章 台風、温暖化、酸性雨の脅威
書誌情報
紙版
発売日
2001年02月20日
ISBN
9784062720601
判型
新書
価格
定価:748円(本体680円)
通巻番号
ページ数
192ページ
シリーズ
講談社+α新書
電子版
発売日
2016年05月06日
JDCN
0627206000100011000E
著者紹介
健康社会学者・博士(Ph.D.、保健学)。気象予報士。 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。 千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸株式会社に入社。気象予報士として、テレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。その後、東京大学大学院医学系研究科に進学し、現在に至る。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークし、その数は600人に迫る。長岡技術科学大学、東京大学、早稲田大学などで非常勤講師を歴任。