
マイページに作品情報をお届け!
犬と鴉
イヌトカラス
- 著: 田中 慎弥

空から落とされた無数の黒い犬が戦争を終わらせた。悲しみによって空腹を満たすため、私は図書館に篭る父親の元へ通い続ける。歪んだ家族の呪われた絆を描く力作。(講談社文庫)
空から落とされた無数の黒い犬が戦争を終わらせた。悲しみによって空腹を満たすため、私は図書館に篭る父親の元へ通い続ける。歪んだ家族の呪われた絆を描く力作 (『犬と鴉』)。家業を継がず一冊の本に拘泥するのはなぜか、父と息子が抱く譲れない思い(『血脈』)。定職を持たず母と二人で暮らす三十男、古びた聖書が無為な日々を狂わせる(『聖書の煙草』)。
オンライン書店で購入する
目次
犬と鴉
血脈
聖書の煙草
書誌情報
紙版
発売日
2013年01月16日
ISBN
9784062774222
判型
A6
価格
定価:524円(本体476円)
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2013年02月08日
JDCN
0627742200100011000X
初出
2009年9月に小社より単行本として刊行された。
著者紹介
1972(昭和47)年山口県生れ。山口県立下関中央工業高校卒業。2005(平成17)年「冷たい水の羊」で新潮新人賞受賞。2008年「蛹」で川端康成文学賞を最年少で受賞、同年に「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で三島由紀夫賞、2012年「共喰い」で芥川賞受賞。他の著書に『神様のいない日本シリーズ』『犬と鴉』『実験』等がある。