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みまわりこびと
ミマワリコビト
- 文: アストリッド・リンドグレーン ,
- 絵: キティ・クローザー ,
- 訳: ふしみ みさを

雪のうえに残った、ちいさな足あと。それは、冬の夜、雪にとざされた農場を、順々にこびとがみまわっているのです。牛、馬、ひつじ、にわとり……そしてにんげんの子どもたち。長い冬のあとには夏がやってくると、勇気づけるように語りかけていくこびと。
北欧ではおなじみのこびとのトムテはスウェーデンのサンタクロースともいわれる農家を守る妖精。そのこびとについてうたった古い詩をもとに、児童文学作家アストリッド・リンドグレーンが1960年代初頭に書いたお話が長い年月を経て再発見されました。その文章にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞作家であるキティ・クローザーが絵を添えてできたのがこの絵本。ふたつの才能が見事にぶつかり合った、奇跡のコラボレーションによる珠玉のクリスマスストーリー。
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書誌情報
紙版
発売日
2014年10月28日
ISBN
9784062830843
判型
B5変型
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
28ページ
シリーズ
講談社の翻訳絵本
著者紹介
1907年、スウェーデンのヴィンメルビューに生まれる。1944年『ブリット-マリはただいま幸せ』(徳間書店)でデビュー。児童書の編集者として働きながら1945年に『長くつ下のピッピ』を執筆、以降「やかまし村の子どもたち」「名探偵カッレくん」のシリーズ、『ミオよ、わたしのミオ』『はるかな国の兄弟』(以上岩波書店)など130以上の作品を生み出し、「こどもの本の女王」と呼ばれる。1958年には『さすらいの孤児ラスムス』(岩波書店)で国際アンデルセン賞を受賞。2002年逝去。同年、スウェーデン政府が児童青少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を創設。
1970年、ベルギーのブリュッセル生にまれる。スウェーデン人の母と英国人の父をもち、スカンジナビア圏と英語圏の児童文学に魅了されて育つ。1994年『Mon royaume』でデビュー。以来、多くの作品を刊行し、装画も手がける。2003年に『こわがりのかえるぼうや』(徳間書店)、2005年に『ちいさな死神くん』(講談社)で、オランダで最も美しい子どもの本に贈られる賞のひとつ、銀の絵筆賞をそれぞれ受賞。2006年には文化庁による児童文学賞のグランプリに輝く。2009年にはモントルイユのブックフェアにて、『Annie du lac』がバオバブ賞を受賞。2010年、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。テオドールとエリアスというふたりの息子の母でもある。
1970年、埼玉県に生まれる。上智大学文学部フランス文学科卒。洋書絵本卸会社、ラジオ番組制作会社勤務を経て、英語・フランス語の翻訳家に。ユーモアたっぷりのとぼけた絵本を訳すのが好き。翻訳絵本に「せんをたどって」シリーズ、『あるひ ぼくは かみさまと』(以上講談社)、『うんちっち』(あすなろ書房)、『あかがいちばん』(ほるぷ出版)、『どうぶつにふくをきせてはいけません』(朔北社)、『えのはなし』(青山出版社)、『トトシュとキンギョとまほうのじゅもん』(クレヨンハウス)、『おやすみおやすみ』(岩波書店)、「スキャリーおじさん」シリーズ(BL出版)、翻訳小説に「トビー・ロルネス」シリーズ(岩崎書店)、「ホラー横丁13番地」シリーズ(偕成社)などがある。