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2分の1成人式
ニブンノイチセイジンシキ
「2分の1成人式」は、成人の半分の年齢である10歳を迎えたことを記念するもので、近年では学校行事としてすっかり定着しています。この本は、「2分の1成人式」を題材にした初めての子ども向け小説です。小学4年生の女の子・ユメが、2分の1成人式をきっかけに、友達といっしょに悩みながらも、自分の将来のことなどを初めて考えるようすを軽やかに描きます。
「2分の1成人式」は、成人の半分の年齢である10歳を迎えたことを記念するもので、近年では学校行事としてすっかり定着しています。
この本は、「2分の1成人式」を題材にした初めての子ども向け小説です。
小学4年生の女の子・ユメが、2分の1成人式をきっかけに、友達といっしょに悩みながらも、自分の将来のことなどを初めて考えるようすを軽やかに描きます。小学中~高学年向けの読者にとって身近な題材で、楽しく読めるお話です。
スタジオジブリでアニメーターとして活動していた、スタジオコロリド・新井陽次郎氏のキャラクターデザインも魅力的。
(あらすじ)
小学4年生の桐谷ユメは、勉強も、習い事のスイミングも、そんなにとくいじゃない。大好きなものは、アニメの「魔法少女マリン」だけど、はずかしくて友達には言いづらい。低学年のころは、なんでも楽しかったのに、なんだかつかれる毎日だ。しかも、誕生日では、同じクラスののぞみくんとケーキを取りちがえてしまい、「マリン」のケーキを見られるという、はずかしい事件も……。
そんなとき、学校で「2分の1成人式 文集ノート」がくばられた。「未来の予定表」「将来のゆめ」「二十才の自分へ」なんて、なにを書いたらいいんだろう? 二十才の自分なんて、想像できないよ……。
こまっていたユメは、公園でのぞみくんにばったり会う。のぞみくんは、お母さんがいないので、「十年間の自分史」がうめられなくてこまっていたのだった。ユメは、のぞみくんの過去を思い出す手つだいをしながら、自分のこともよく見えるようになってきて--。
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目次
1 十才になる日
2 ムラサキトド
3 マリンとキリン
4 誕生日ケーキ事件!
5 あと十年?
6 進級テスト
7 望遠鏡の向こうの過去
8 重なるところ
9 灯台の向こうの未来
10 人魚姫のねがい
11 2分の1成人式
ユメとのぞみの文集ノート
書誌情報
紙版
発売日
2015年09月30日
ISBN
9784062832366
判型
四六
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
202ページ
シリーズ
文学の扉
電子版
発売日
2017年08月11日
JDCN
06A0000000000003554S
著者紹介
1977年、兵庫県生まれ。梅花女子大学児童文学科卒業後、会社勤務をへて、日本児童教育専門学校の夜間コースで学ぶ。 絵本の作品に、第5回創作絵本コンテスト文部科学大臣奨励賞受賞作の『あたし いいこなの』(岩崎書店)がある。児童文学作品に、第40回児童文芸新人賞受賞作の『宇宙のはてから宝物』(こみねゆら絵、文研出版)、『ラブ・ウール100%』(のだよしこ絵、フレーベル館)、『3人のパパとぼくたちの夏』(宮尾和孝絵、講談社)がある。
1989年、埼玉県生まれ。アニメーター・監督。スタジオジブリを経て、スタジオコロリドに移籍。「陽なたのアオシグレ」「ポレットのイス」などのキャラクターデザイン・作画監督を担当し、2015年には「台風のノルダ」で初監督を務める。