森の家

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電子あり

森の家

モリノイエ

講談社文庫

自由のない家族関係を嫌う美里は、一回り年上の恋人と彼の息子が住む家に転がりこむ。お互いに深く干渉しない気ままな生活を楽しむ美里だったが、突然の恋人の失踪でそれは破られた。崩壊寸前の疑似家族は恢復するのか? 血の繋がりを憎むのに、それを諦めきれない三人。「家族という概念は放浪の旅に似ている。人はまるで終わりのない旅のように、いつまでも本当に安らげる自分の居場所を探していく」――千早茜


名も知らぬ木々で覆われた、森のように静かな家で暮らす、佐藤さんとその息子・大学生のまりも君。そこへ転がり込んできた、佐藤さんの恋人の美里。理解されない孤独をそれぞれに抱える3人は、どこか寄り添うように、「森の家」での奇妙な共同生活を続けるのだが――。

血の繋がりを憎むのに、それを諦めきれない3人。崩壊寸前の疑似家族は恢復するのか? 

小説すばる新人賞・泉鏡花文学賞ダブル受賞の異才が描く、ちょっと普通じゃない、「家族」のカタチ。直木賞候補『男ともだち』著者が放つ傑作!

「家族という概念は放浪の旅に似ている。人はまるで終わりのない旅のように、いつまでも本当に安らげる自分の居場所を探していく」――千早茜


目次

水音
パレード
あお
あとがき

書誌情報

紙版

発売日

2015年12月15日

ISBN

9784062932523

判型

A6

価格

定価:660円(本体600円)

ページ数

256ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2016年02月12日

JDCN

0629325200100011000W

初出

本書は2012年7月、講談社より単行本として刊行されました。

著者紹介

著: 千早 茜(チハヤ アカネ)

(ちはや・あかね)1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒。小学校の大半をアフリカ・ザンビアで過ごす。2008年『魚神(いおがみ)』で第21回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。09年同作で泉鏡花文学賞、13年『あとかた』で島清恋愛文学賞を受賞。13年に『あとかた』が、14年に『男ともだち』がそれぞれ直木賞候補になる。この他の著書に『おとぎのかけら 新釈西洋童話集』『からまる』『あやかし草子』『眠りの庭』『桜の首飾り』などがある。

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