シャーロック・ホームズ対伊藤博文

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電子あり

シャーロック・ホームズ対伊藤博文

シャーロックホームズタイイトウヒロブミ

講談社文庫

ゴッド・オブ・ミステリー・島田荘司推薦! これは歴史の重厚に、名探偵のケレン味が挑む興奮作だ。シャーロック・ホームズが現実の歴史に溶けこんだ。いかに彼は目撃者のいないライヘンバッハの滝で、モリアーティ教授に対する正当防衛を立証し、社会復帰しえたのか。日本で実際に起きた大津事件の謎に挑み、伊藤博文と逢着する。聖典【シリーズ】のあらゆる矛盾が解消され論証される、二十世紀以来最高のホームズ物語。


ゴッド・オブ・ミステリー・島田荘司推薦! これは歴史の重厚に、名探偵のケレン味が挑む興奮作だ。
シャーロック・ホームズが現実の歴史に溶けこんだ。いかに彼は目撃者のいないライヘンバッハの滝で、モリアーティ教授に対する正当防衛を立証し、社会復帰しえたのか。日本で実際に起きた大津事件の謎に挑み、伊藤博文と逢着する。聖典【シリーズ】のあらゆる矛盾が解消され論証される、二十世紀以来最高のホームズ物語。

【アメリカ翻訳出版決定】ホームズとその東洋行に「ベーカー街の住所」のような現実味を与える氏は、世界に誇るべき才能だ。―ヤニ・メンザス(NYヴァーティカル社編集者)

細谷正充 (文芸評論家)
 松岡圭祐の新刊は、なんとシャーロック・ホームズと伊藤博文が、明治の日本で共演する。おまけに扱う事件が、日本とロシアを震撼させた大津事件。時代ミステリーの秀作にして、新たなるホームズ譚の収穫。これほどの物語が文庫書き下ろしで入手できるとは、なんとも嬉しいことである。

北原尚彦(作家・ホームズ研究家)
 ホームズが死亡していたと思われ不在だった時期(ホームズ研究家=シャーロッキアンは「大失踪期間」と呼ぶ)に何をしていたのかについて、「チベットなど東洋へ行っていた」と説明されるものの、詳述されることはない。その謎に秘められた期間、ホームズは秘かに日本に渡っており、伊藤博文とともに難事件を解決していた。それも、歴史に残る重大な出来事に隠された真実を。──それが本書『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』なのである。
 本作では、歴史上の出来事とシャーロック・ホームズの年代記を巧みに組み合わせている。博文は一八六三年から六四年にかけて、実際に仲間とともに渡英している。だからこの際に、博文とホームズの(最初の)出会いがあっても不思議ではないのだ。
 本作は虚実の混ぜ具合が、実に絶妙だ。山田風太郎や横田順彌の明治小説と似た味わいの、重厚でありながら第一級のエンターテインメントなのである。


ⒸKeisuke MATSUOKA 2017

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目次

シャーロック・ホームズ対伊藤博文

書誌情報

紙版

発売日

2017年06月15日

ISBN

9784062936996

判型

A6

価格

定価:913円(本体830円)

ページ数

496ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2017年06月16日

JDCN

06A0000000000002670S

初出

書下ろし

著者紹介

著: 松岡 圭祐(マツオカ ケイスケ)

まつおか・けいすけ 1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。『万能鑑定士Q』シリーズは2014年に綾瀬はるか主演で映画化され、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した。2017年には第2回吉川英治文庫賞候補作となる。講談社文庫での著者初シリーズ『探偵の探偵』はベストセラーとなり、北川景子主演によりテレビドラマ化された。著書には他に、『千里眼』シリーズ、『水鏡推理』シリーズ(講談社文庫でシリーズ継続中)、『ジェームズ・ボンドは来ない』『ミッキーマウスの憂鬱』などがある。作家20周年を迎える本年、4月には著者初めての歴史小説『黄砂の籠城(上・下)』を刊行し話題作となっている。

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