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さぶ
サブ
- 著: 山本 周五郎

小舟町の芳古堂に奉公する栄二とさぶ。才気煥発な栄二と少し鈍いがまっすぐに生きるさぶ。ある日、栄二は身の覚えのない盗みを咎められ、芳古堂から放逐されてしまう。自棄になった栄二は身を持ち崩し人足寄場へ送られるが――。生きることは苦しみか、希望か。市井にあり、人間の本質を見つめ続けた作家の代表作。
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書誌情報
紙版
発売日
2018年01月16日
ISBN
9784062938396
判型
A6
価格
定価:770円(本体700円)
ページ数
432ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2018年01月16日
JDCN
06A0000000000012369W
初出
本書は『山本周五郎全集』(第十三巻 1964年講談社刊)を底本に、これまで刊行された同作品を参考にしながら文庫としてまとめました。
著者紹介
1903年、山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビュー。その後、不遇の時代が続くが、時代小説作家として認められはじめる。戦中から戦後まで連載が続けられた『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるが辞退。主な代表作に『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『青べか物語』(1960)、『おさん』(1961)などがある。1967年、逝去。