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ハロー・ワールド
ハローワールド
- 著: 藤井 太洋

エンジニアの文椎(ふづい)が作った広告ブロックアプリがインドネシアで突如売れ始めた。そこに隠された驚愕の事実とは。検閲や盗撮などの問題を描いた表題作「ハロー・ワールド」をはじめ、インターネッ
トの自由を脅かす行為に、知識と技術で立ち向かう文椎の、熱く静かな闘いの物語。第40回吉川英治文学新人賞受賞作。
GoogleカーやAmazonのドローンが次々集まってくる「行き先は特異点」、バンコク出張中にドローンを使った政治運動に巻き込まれてしまう「五色革命」、Twitterが中国に門戸を開いたのを機にTwitterクローン〈オクスペッカー〉をアップデートしてインターネットの自由を守ろうとする「巨象の肩に乗って」、マレーシアのビットコインセミナーに参加中に拉致されてしまう「めぐみの雨が降る」。
単行本刊行時にAmazonランキング1位を獲得した話題作が、これまでKindle版でしか読むことのできなかった「ロストバゲージ」を新たに加え、待望の文庫化!
ⒸTaiyo Fujii
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書誌情報
紙版
発売日
2021年03月12日
ISBN
9784065228227
判型
A6
価格
定価:825円(本体750円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2021年03月12日
JDCN
06A0000000000289199N
初出
この作品は2018年10月に小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
藤井太洋(ふじい・たいよう) 1971年奄美大島生まれ。2012年、ソフトウェア会社に勤務する傍ら執筆した長編『Gene Mapper』を電子書籍で個人出版し、同年のKindle本「小説・文芸部門」で最多販売数を得て大きな話題となる。大幅な加筆修正をした増補完全版『Gene Mapper-full build』が2013年に出版された。2015年に『オービタル・クラウド』で第35回日本SF大賞、第46回星雲賞(日本長編部門)、2019年に本作で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書として『アンダーグラウンド・マーケット』『ビッグデータ・コネクト』『公正的戦闘規範』『東京の子』『ワン・モア・ヌーク』『距離の嘘』などがある。